「日本語に訳して、また英語に戻す」過程を減らしたいなら、簡単な英語の説明を読むことと、知っている英語で目の前のことを説明することから始めてみましょう。
今日から頭の中を英語だけにする必要はありません。よく使う表現を、理解している場面、動作、意味と直接結びつけていくことのほうが現実的です。
英語で考える練習は、ごく小さな変化から始まる
It's raining を見たとき、頭の中で「今、雨が降っている」という日本語を組み立てなくても、雨を思い浮かべられるかもしれません。慣れた表現による直接の理解です。
知らない内容や複雑な話では、日本語を使うのも普通のことです。目指すのは、直接理解できる範囲を少しずつ広げることで、訳すたびに失敗だと思うことではありません。
英語を英語で理解するには、自分にわかる簡単な説明から始めて、新しい単語を知っている英語につなげてみましょう。
英英辞典を、この順番で使ってみる
物語に次の文が出てきたとします。
There was a deep pit near the road.
ほかは大体わかるけれど、pit だけがわからない。まず a large hole in the ground のような簡単な説明を見ます。これは練習用に簡略化した説明で、特定の辞書からの引用ではありません。
hole と ground を知っていれば、物語の場面と合わせて、地面の大きな穴のことだと理解できます。
その後、元の文に戻って読み直します。目標は道のそばに何があり、どんな様子なのかを理解することです。説明文を一字一句暗記する必要はありません。
語義は、簡単な語と例文で説明する学習者向けのものを優先しましょう。専門的に見えるかより、その説明を実際に読めるかが大切です。
英語の説明もわからなかったら?
一語を調べたら説明に三つ知らない語があり、それを調べるとさらに知らない語が出てくる。これは特に疲れやすい状況です。
いつまでも調べ続ける必要はありません。より簡単な説明を探す、例文や絵を見る、最後に日本語で意味を確認する、という順番を試せます。
理解したら、最初の英文に戻ります。日本語は今の障害を越える助けになります。次に同じ表現に出会ったら、直接理解する練習をまた試せばよいのです。
説明のほとんどすべての単語を毎回調べるなら、辞書や素材が今のレベルに合っていない可能性があります。まず簡単な文、よくある動作、具体的な物に慣れ、英語の説明を使う割合を増やすほうが続けやすいでしょう。
単語を知らなくても、意味を説明できる
話す途中で名詞が出てこなくても、必ず翻訳を探して止まる必要はありません。用途、場所、見た目から説明できます。
kettle が出てこなければ、こう言えます。
It's something you use to boil water. お湯を沸かすために使うものです。
場所の名前を忘れたら、こう言えます。
It's the small shop next to the station. 駅の隣にある小さなお店です。
説明だけですぐ一つに特定できるとは限りません。それでも会話を続けられ、相手が質問したり情報を足したりする余地ができます。その後に正確な単語を覚えれば、説明と名前の両方が使えます。
意味のまとまりで理解し、一語ずつの翻訳を減らす
次の文を見てみましょう。
I like reading / before bed / because it helps me relax.
まず「何が好きか」、次に「いつ」、最後に「なぜ」を捉えます。一語ずつ訳してから、日本語に並べ直す必要はありません。
スラッシュは読みやすくする補助で、唯一の正しい分け方ではありません。大切なのは語同士の関係です。before bed は時間を、helps me relax は読書の効果を、まとまりで示しています。
ある構造が何度も理解を妨げるなら、文法の解説を補うのも役立ちます。英語を英語で理解することは、日本語の説明や文法資料をすべて捨てることではありません。
新しい教材を買わずにできる練習
今日短い英文を読んだら、理解した語を一つ選び、もっと簡単な英語で説明します。そして一文を、自分の場面に変えてみましょう。
nervous about なら feeling worried about something と説明し、I'm nervous about my first day at work と言ってみます。これは理解を助ける簡単な言い換えで、正確な意味は元の文脈で判断する必要があります。
ごく簡単な文しか出てこなくても始められます。「今日は疲れた」なら I'm tired で十分です。理由が必要になったときに because I didn't sleep well を足しましょう。
「英語で考えられたか」を毎日抽象的な基準で採点する必要はありません。訳さずにわかった一文はあるか、名前を忘れても説明を続けられたか。そうした具体的な変化を記録できます。
英語を英語で理解することは、すでに知っている語から始められます。その語で少し新しい内容を理解し、自分の意味も伝えてみましょう。
この方法を英語の原書を読むときに試したり、短い文から話を広げる練習に進んだりしてみてください。



