学習習慣

大人の英語独学は何から?好きな内容でインプットとアウトプットを習慣に

何年も英語を勉強しているのに、読めない、話せない。教材選び、聞く・読む時間の作り方、短いアウトプットから、基礎のある大人が続けられる独学を考えます。

写真: Hannah Olinger / Unsplash

英語を勉強したことはあるのに、単語を覚え、講座を買い、また最初からやり直す。その繰り返しなら、実際に使う場面に近い方法を試してみませんか。興味があって大筋を理解できる英語の内容を選び、聞いたり読んだりしながら、少しだけ表現を取り出して自分のことを話してみる方法です。

1か月で流暢になるという約束はありません。それでも、今日の学習には具体的な行き先ができます。今日は物語を一つ理解し、明日は会話を聞き取り、その次は今まで言えなかった考えを言葉にしてみるのです。

まず、英語で何をしたいかを決める

「英語ができるようになりたい」だけでは、行動に移しにくいものです。「英語で小説を読みたい」「旅行動画を聞き取りたい」「会議で進捗を説明したい」なら、選ぶ内容が見えてきます。

原書を読むのが目標なら、読書を定期的に予定に入れましょう。日常会話が目標なら、よくある会話を聞き、自分ならどう答えるかも練習します。試験が近いなら、出題形式に慣れる練習、時間を計った解答、振り返りも必要です。

まず、自分に関係のあることから学びましょう。毎日何を話し、何に関心を持ち、何を説明する必要があるか。そこが出発点になります。身近な生活の話題は多くの人に向いていますが、仕事で使う目的が明確なら、簡単な仕事の場面から始めてもかまいません。

インプットは、理解しやすく、続きが気になるものを

インプットとは、聞くことと読むことです。内容を選ぶときは「大体何の話かわかるか」「続きを知りたいか」の二つを考えてみてください。

前者だけなら、すぐ退屈になるかもしれません。後者だけなら、一文ごとに単語を調べることになり、疲れ切ってしまいがちです。

料理が好きなら、手順がわかりやすい英語の料理動画から始められます。映像の動作が理解を助け、食材や作業も繰り返し登場します。物語が好きなら、レベル別リーダーや短い小説を試し読みしてみましょう。誰もが勧める名作だからといって、無理に読み続ける必要はありません。

「簡単」は「価値がない」ではありません。読めばわかる、聞いた瞬間にわかる、必要なときに自然に言える。この三つでは慣れの深さが違います。知っている表現も、別の場面で何度も出会う価値があります。

読み進める時間と、立ち止まって学ぶ時間を組み合わせる

物語を読むつもりが、単語ノート作りに1時間使い、二段落しか読めなかった。よくある悩みです。

学習を二つの状態に分けて考えると役立ちます。

一つは、内容に沿って先へ進むこと。会話を聞いたり、物語を数ページ読んだりしながら、理解を妨げない細部は少し曖昧なままにします。注目するのは、登場人物の行動や作者の伝えたいことです。

もう一つは、具体的な疑問を一つ解くこと。何度も出るのに意味がわからない表現や、自分にも役立ちそうなのに使い方がわからない一文を調べます。そして元の文に戻り、使ってみます。

二つの割合に万人共通の正解はありません。続けて聞く・読むことで接する内容が増え、部分的な精学習でつまずきが解消します。立ち止まるかどうかは、理解に影響する問題か、今解決する価値があるかで決めましょう。

自分に関係のある一文から、アウトプットを始める

インプットの直後に長いスピーチをする必要はありません。理解した表現を借りて、本当のことを一つ話してみましょう。

たとえば I enjoy reading に出会ったら、こう言えます。

I enjoy reading before bed. 寝る前に読書をするのが好きです。

自分の生活に当てはまらなければ、本当に好きな活動に変えてください。練習の目的は、自分と無関係な置き換え問題をこなすことではなく、表現を使って意味を伝えることです。

最初は短い文しか言えなくても普通です。何か月も黙っていなければならないという決まりもありません。理解できて試したい内容は、最初から少しずつ使えます。まだ言えない部分は、聞く・読む・質問する・助言を受けることで補っていきましょう。

1日20分から始める練習例

次は調整可能な一例であり、この時間で効果が出るという保証ではありません。

  • 最初の10分:難しさが合っていて、続きが気になる内容を聞くか読む。
  • 次の5分:理解を本当に妨げた疑問を一つ解決し、役立つ元の文を残す。
  • 最後の5分:その中の表現を一つ使い、自分のことを二、三文で話すか書く。

忙しい日は5分読むだけでもかまいません。余裕があれば続きを読みます。分数を厳密に守ることより、何を理解し、次はどこから再開するかがわかることのほうが大切です。

1週間後に振り返ってみましょう。教材で頻繁につまずいていませんか。調べる回数は少し減りましたか。先週より言いやすくなった一文はありますか。毎日大きな計画を立て直すのではなく、こうした観察から難易度や練習を調整します。

単語や文法は勉強しなくていい?

必要なときに、目の前の疑問をもとに学びましょう。

過去と現在を何度も混同するなら、時制をまとめて確認します。本の中で同じ単語が理解を妨げるなら、復習の時間を設けます。語彙練習、文法解説、実際の内容は互いに支え合えます。どれかを完全に排除する必要はありません。

一文わからなかったからといって、英語全体を最初から学び直す必要はありません。問題を絞り、解決したら、また英語を使いましょう。

今日、知りたいと思う英語の内容を開いてみてください。少し聞き取るか読み取り、本当に使えそうな一文を選びます。英語が生活に関わり始めると、学習を続ける理由も生まれます。

次は英語のリスニングはどう練習する?へ。本を読みたい方は英語の原書の読み方からどうぞ。