読書

英語の原書はどう読む?本選び、単語調べ、読み続けるための入門ガイド

原書を読みたいのに、1ページ目の知らない単語で挫折してしまう。試し読みで本を選び、調べる語を見極め、物語を楽しむことと学習を両立する方法を紹介します。

写真: Kat von Wood / Unsplash

英語の原書は、試し読みから始められます。気になる物語を二、三ページ読み、人物と筋を追えるか確かめましょう。理解に影響する表現を優先して調べ、ほかの知らない語は一時的に飛ばし、役立つ文を少しだけ学びます。

ほぼすべての文を訳さなければ読めないなら、今のレベルに合う本に変えるか、一部分だけ精読に使ってもかまいません。読み続けられないことは、英語の本に向いていないという意味ではありません。

最初の一冊は、興味と難しさで選ぶ

原書入門を「一番有名な本を探すこと」と考える人は少なくありません。でも、文学的な評価、対象年齢、英語の難しさは同じではありません。

児童文学にも、架空の名前、口語表現、文化的背景がたくさん出てくることがあります。一方で、大人向けでも文がわかりやすく章が短い本があります。自分に合うかは、試し読みで判断します。

成長物語、ミステリー、恋愛、科学の読み物、すでに知っている作品の英語版など、好きな題材から探しましょう。筋を知っていると負担が減る場合もありますが、文そのものが簡単になるとは限りません。

原書が全体的に難しすぎるなら、レベル別リーダーやリライト版から始めてもよいでしょう。完全な原書とは違うので、版を確認します。まず読書習慣を作ってから原書へ進むのも、一つの道です。

二、三ページで、読み続けられそうかを判断する

試し読みでは、知らない語をすべて数えるより、三つの問いに答えてみます。

  1. 主に誰が登場し、何が起きたかわかるか。
  2. 調べない語があっても、次の文を理解できるか。
  3. 続きを知りたいと思うか。

筋を追えて、ときどき助けが必要な程度なら、続けてみる価値があります。一段落読んでも何が起きたかまったくわからないなら、今は理解の負担が大きいということです。

本を変えても、目標を小さくしてもかまいません。毎日短い一節だけ精読し、もっと簡単な内容で続けて読む習慣を保つ方法もあります。難しい一冊を、自制心の試験にする必要はありません。

好きだけれど難しい本は、続ける価値がある?

続きを知りたいと思える本を選びましょう。少し難しい文をゆっくり読む必要があっても、物語への興味が読み続ける支えになります。

興味とともに、難しさが今の自分に合うかも確かめましょう。数ページ試し読みして、主な筋を追えるかを見ます。大好きな本でも、最初の英語の一冊として読みやすいとは限りません。

どうしても読みたい本があるなら、残しておきましょう。毎日少しだけ助けを借りて読み、わかりやすい内容も組み合わせます。楽しみを持ちつつ、英語に触れるたびに難問と格闘する状態を避けられます。

逆に、興味もなく難しい本なら、変えて当然です。自分に合う内容を選んでいるのであって、必読リストを消化する義務を果たしているのではありません。

原書を読むとき、すべての単語を調べるべき?

その必要はありません。三種類に分けて考えてみましょう。

一つ目は、筋の理解に影響する表現。人物が承諾したのか断ったのかわからないと、その後を逆に読んでしまうかもしれません。これはすぐ調べる価値があります。

二つ目は、繰り返し出る表現や自分に関係する表現。人物が考えを述べるときに使う句を、自分も使いたいことがあります。意味を確かめ、元の文を残します。

三つ目は、今は理解に影響しない細部。庭に入ったことはわかるけれど、花の名前は知らない。その花が重要な手がかりでなければ、先へ進めます。

推測が後で違うとわかったら、戻って直せます。多少の曖昧さを許すことは、重要な内容をずっと無視することではありません。後の展開が自分の理解とつながるか見ていきましょう。

調べ終わったら、必ず元の文に戻る

単語調べは、日本語訳、類義語、語源、例文保存と、次々に新しい作業へ広がりがちです。10分後には、物語がどこまで進んでいたか忘れているかもしれません。

一度の検索に終わりを決めましょう。その文での意味を確認し、前後の語との組み合わせを見て、文全体を読み直します。

辞書に意味がたくさんあっても、今の場面を説明するものを選びます。迷ったら人や道具の助けで文脈を分析できますが、生成された説明を唯一の答えだと決めつけないでください。人物関係、指示語、否定には特に注意します。

役立つ表現なら、元の文と本の中の位置を残せば十分です。毎回立派な学習カードに仕上げる必要はありません。

物語を読むことと、表現の練習を二段階に分ける

まず数段落を続けて読み、理解を本当に妨げる点だけ確認します。読み終えたら、好きだった表現や使いたい一文に戻ります。

物語に I couldn't stop laughing が出たなら、場面を理解してから、自分の経験でこう書けます。

I couldn't stop laughing at that video. あの動画を見て、笑いが止まりませんでした。

この一文でもう、読書と表現がつながっています。同じページから十語、五つの文型を取り出すまで、次のページに進んではいけないわけではありません。

もっと気軽に読むには、文脈で単語を覚える方法を参考に、復習する価値のあるものだけ残しましょう。

オーディオブックを聞きながら読むべき?

試して、自分に役立つか確かめましょう。

音声が文を追ったり発音に気づいたりする助けになるなら、文字と同じ版の音声を選びます。気が散ったり速度が読書のペースに合わなかったりするなら、短い部分を読んでから別に聞いてもかまいません。

聞く、読む、調べる、メモするを、すべて同時に行う必要はありません。最も多くの機能を使うことより、理解を続けられる組み合わせが大切です。

毎日どれくらい読めば効果がある?

まず10分や一つの短い場面など、始めやすい単位を決め、実際の余裕に合わせます。1ページしか読めない日でも、人物が争う理由を理解したなら、それは読書です。

ページ数以上に注目したいのは、同じ本の表現に慣れてきたか、調べる回数が減ったか、学習記録のためでなく物語が気になって続きを読みたくなったかです。

今日、合法的に読める試し読みを見つけて10分読んでみましょう。追えれば続け、難しければ調整します。最初の英語の本で、自分の英語力を証明する必要はありません。

一文ずつ訳すことを減らしたい方は、英語を英語で理解する方法もどうぞ。