英語といえば教科書、単語帳、そしてまた一からやり直し。そう感じてきたなら、別の入り口があります。好きなもので英語を学ぶことです。母語でも最後まで見たいと思える小説、YouTube チャンネル、ドラマを選び、英語を一緒に連れていきましょう。
この方法は努力を省くものではありません。努力に理由を与えるものです。続きが知りたいから単語を調べ、残った単語は覚えている場面と結びついています。
「好きなもので英語を学ぶ」とは?
英語のインプットの中心を、授業に合うからではなく、興味があるから自分で選んだものにすることです。料理チャンネル、ミステリー小説、サッカーのポッドキャスト、いつも読んでいるニュースサイト。英語で書かれていて、あなたが関心を持てるものなら、どれも教材になります。
講座や文法も役に立ちます。違いは、学習時間の大半をどこに使うかです。その多くを好きな物語や話題に使えば、何か月も続けるのがずっと楽になります。そして何か月も続く安定したインプットこそが、あなたを前に進めます。
単語帳やドリルよりうまくいく理由
興味から始める学習が効果的なのには、三つの理由があります。
まず、単語に文脈の中で出会えます。文の中の単語には手がかりがあります。誰が話しているのか、直前に何が起きたのか、どんな口調なのか。だから意味を推測しやすく、覚えやすくなります。
次に、同じ単語にまた出会えます。シリーズもの、長編小説、お気に入りのチャンネルでは、同じ語彙が自然に繰り返されます。新しい文でその単語を見るたびに、理解がはっきりしていきます。
そして、続けられます。ここではモチベーションはおまけではなく、エンジンです。次の章や次の回が楽しみなら、気の重い練習問題よりはるかに多くの時間をかけられます。
本・動画・チャンネルの選び方
簡単なテストを使いましょう。何も調べずに大筋を追えるか。1ページや1つの場面の大部分がわかるなら、良い選択です。数行ごとに迷子になるなら、それは後に取っておき、少しやさしいものを選びましょう。
自分の生活に近いところから始めましょう。母語ですでに知っている話題は、英語でも理解しやすくなります。背景知識がすき間を埋めてくれるからです。Vlog、インタビュー、解説動画、人気の小説など、一般の人向けに作られたコンテンツは、たいてい専門的な内容よりやさしめです。
新しく選んだものには、10ページや動画2本など、きちんとチャンスを与えましょう。まだ楽しめるなら続け、宿題のように感じたら替えましょう。好きでもないものを最後までやり遂げても、ご褒美はありません。
本で英語を学ぶ
本は時間をくれます。一文を読み返し、あるフレーズで立ち止まり、自分のペースで進めます。古典小説、現代小説、好きなテーマのノンフィクション、どれでもかまいません。言葉が手の届く範囲にあれば十分です。
古い本では、見慣れた単語が見慣れない意味で使われていて驚くことがあります。有名な小説の書き出しを見てみましょう。
It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune, must be in want of a wife.
ここでの in want of は、彼が妻を欲しがっているという意味ではありません。妻がいない、だから周りは彼に妻が必要だと考える、という意味です。たくさんの意味が並ぶ辞書の項目は、どれが当てはまるかを教えてくれません。教えてくれるのは文です。
本の選び方や、どの単語を調べるかについては、英語の原書の読み方を読んでみてください。
YouTube と動画で英語を学ぶ
動画には音、表情、実際の場面が加わります。単語が実際にどう発音されるのか、人がどこで間を取るのか、口調で意味がどう変わるのかが聞こえてきます。
始めのうちは英語字幕をつけて見ましょう。字幕があれば、聞いたことと読んだことを結びつけられます。気になったセリフがあれば、一時停止して巻き戻し、もう一度読みます。慣れてきたら、短い部分を字幕なしで見て、どれくらい追えるか試してみましょう。
短い動画は始めるのにぴったりです。10分の動画を何度か止めながらじっくり見るほうが、映画1本をぼんやり見るより多くを学べることもあります。耳をさらに鍛えたいなら、英語のリスニングの練習法をご覧ください。
物語から離れずに単語を調べる
本物のコンテンツで学ぶときの最大のリスクは、実は単語を調べること自体です。手を止めて別のアプリを開き、十個の意味をスクロールして戻ってくると、どこまで読んだか忘れている。それが何度も続くと、物語が楽しくなくなります。
より良い調べ方には三つの条件があります。ページから離れないこと、やさしい英語で説明してくれること、そしてこの文で使われている意味を説明してくれることです。探偵小説のこの一文を見てみましょう。
Ruth Kettering flushed angrily.
flush にはたくさんの意味がありますが、ここでは強い感情で顔が赤くなったという意味です。読み進めるのに必要なのは、その一つの意味だけです。
DexSpeak はまさにこう動きます。EPUB の本、Web 記事、字幕付きの YouTube 動画を取り込み、どの単語やフレーズでもタップすれば、その文にぴったり合った短くやさしい英語の説明が表示されます。必要なときは母語も表示できますが、目指すのは英語で英語を理解することです。ハートをタップすれば単語を保存でき、見つけたときの文と一緒に残ります。実際の様子は、このページの26秒の動画で見られます。
シンプルな20分のルーティン
長い勉強時間は必要ありません。こんなふうに試してみてください。
- 15分、自分で選んだものを読むか見る。理解を妨げる単語だけを調べる。
- 3分、今日保存した単語を、それぞれ元の文と一緒に見返す。
- 2分、そのうち一つを使って自分の文を一つ作る。
たとえば、物語で flushed に出会ったあとなら、こう書けるかもしれません。
She flushed when everyone turned to look at her.
それで十分です。好きなコンテンツで毎日20分続けるほうが、先延ばしにし続ける1時間より早く積み上がります。
保存した単語を残し、文脈の中で復習する
保存した単語は、もう一度目にしてこそ役に立ちます。単語と訳だけを見るのではなく、元の文と一緒に復習しましょう。文が場面を呼び起こし、場面が意味を呼び起こします。
リストは小さく保ちましょう。理解を妨げた単語や自分で使ってみたい単語だけを保存し、残りは手放してかまいません。この習慣についてさらに詳しくは、文脈で単語を覚える方法を読んでみてください。
英語を学ぶのに最高の教材は、明日も本当に戻ってきたくなる教材です。好きなものを一つ選んで始め、そこから英語を育てていきましょう。



